第三十三段 はむく

一日三回、目薬を差してやる。
「はみ出ないように」上手に差さないと、 鳥が足で目をかいてしまい、 目に足先が入って、返ってばい菌が入って悪くしてしまうのだそうだ。
だから、とても気を遣う。

とても気を遣っていても、 本鳥には関係ない。
鳥にとっては、
「いやなことをされる」
それだけだ。
鼻も青くなってきて、 ちょうど「反抗期」が始まったことも重なり、 目薬をきっかけに ガブガブ噛みつくことを覚えてしまった。(号泣)

飼育本を読めば、 「くちばしをつかんで毅然と怒る」等書いているのだが、 そもそも「いやなこと」をしているのはこっちだし、 怒られる本鳥が「自分が悪い」と思っていない以上、 その方法はかえって状況を悪化させるように思える。
(梅蔵の立場に立ってみればわかる)

犬だったら「ほめる」「おだてる」などの しつけ方法が効果的なんだがなあ。

さて、どうするか。