第三十一段 たでくふむしもすきずき
鼻も青く染まり、
だんだん成長してきた梅蔵ちゃん。
鳥の例に漏れず、「光りモノ」が大好きである。
ヒナの頃から私の肩の上でピアスに興味津々だったので、
やっぱりそうきたか、と思う。
もともとビーズやネイルアートは大好きなのだが、
折しも世間は「デコ盛り」全盛、
この手のキラキラグッズには困らない。
しかもキラキラグッズを身につけていれば、
梅蔵ちゃんが私の体から離れることが少なくなり、
安全上の管理もたやすくなる。
必然的に、慢性徹夜のボロボロ部屋着のくせに、
やたらギラギラ光ったコーディネイトで近所をうろつくようになった。
こういうのを称して、「まるで発情期の昆虫」と誰かが言ったのを思い出す。
うーん、言い得て妙…。