第四十九段 あだめきかへし
引き続き「いぢわる」考。
「いぢわる」というと、一方的被害者がいるイケナイ事、のように思いがちだが、
考えてみると、うちでは全員がそれなりに対等なんである。
オカメのさみちゃんがとても気が小さくて、
突然の大きな音ですごく驚くことを知っていた愛犬シェリーは、
さみちゃんがカゴに入っているときのみ、時々このように「いぢわる」していたが、
鳥がカゴから出ると、反対に鳥に「いぢわる」され返されていた。
(シェリーはさみちゃんが何故か怖かった…)
対等だからこそ、「いぢわる」も認められるんだろう。
でなきゃシャレにならんもんね。
対等だけど、ヒエラルキーはあるようだ。
うちのダンナは、男嫌いのさみちゃんに年中威嚇され、梅蔵には乳首をガブされ、
生前のシェリーには、このように寝込みを襲われていた、いわばいぢめのスードラ(最下層)なのだ。
さらに妹には鼻水ティッシュを飛ばされ、私には握りっ屁をかまされる。(我が家で屁は正当な武器として活用されているのだ。)
ヒトのフリみて我がフリ直せ、
私もいぢめのクシャトリヤになるべく精進しなくては!