第二十五段 まとはる
ハウスから出ているときは、
いつでも誰かのどこかにまとわりついている梅蔵ちゃん。
一応、「外出禁止令」が出たままなので、
なるべく出さないようにはしているのだが、
ハウスの掃除の時や、どお〜しても出さないとブチ切れまくっている時は、
出さざるを得ない。
さんざん駄々をこねて出してもらっても、
ほとんど単独で行動することはない。
部屋の中を飛び回っても、必ず私の頭か肩に帰還してくる。
一人で床など歩いたこともないのだ。
そこはまだ、一緒にいないと怖いようだ。
かわいいヤツ♪
その代わり、人間はヤツのジャングルジム状態である。
頭の上から髪の毛を伝って目の前に降りてきたり、
肩から手のあたりまで滑り落ちてきたり。
このころから「梅蔵式あいさつ(トップページ「ごあいさつ」のタブをクリック)」が確立される。
そしてなぜかいつも、眼鏡(フチ)の上から、
ヒトの手元を興味深そうに眺めているのだ。
好奇心旺盛なのはいいが、
なんぼ体重が35グラムでも
フチなし眼鏡はすぐゆがむ。
どんだけ眼鏡屋に直してもらいに通ったか。
恥ずかしいから、やめてくれ。